2019年09月07日

(私は入院中8)続き

手術の記憶があるうちに書き留めます。
(・_・;)

続きです。
心室が終わった際、先生と呼ばれる方が
他にも同室にいることに気づきました。
あれ?他の患者と一緒にやってるのか?

耳を済ますと、研修医(2名くらい)に
手術経緯を説明しているのが聞こえた。
他にも先生がいて、説明しているようである。

たまに聞こえる声「普通ならこうだ、この人はこうだからここの部分は参考にならない」(カチン)
だったら普通の人ので教えろよって感じました。

さて、私の腹時計ではそろそろ夕食時。
先生はずっと立って仕事しているけど
大丈夫なんだろうか?

お腹すいたなぁ。

先:このタイプの右心房リードは何㎝?
メ:46㎝と52㎝があります。

それって間隔が長くないか?
私は小柄だから46にしてほしいな。

先:52㎝にします。心室が69㎝だから、一緒に余長を巻き取るならば同じ回転数がいい。

なるほど、そういう次の医者への配慮もあるのか。
やり易さは46の方だが、色々考えてるなぁ。

先:時間かかっているからさっそく右心房にいれます。ライトちょうだい。
先:うううぉおおぉ。あぶねぇ、今、心室に入ちゃって戻らないかと思って焦った。抜けて良かった。

まさに、一瞬のミスも許されない状況。

そして、先生の指先だけの感覚で位置を定め
先:いきちいくつ?
助2:結構大きな値が出てます。5を超えています。
先:心房で5を超えるなんてあるのか?これは絶好の場所ですね。

助:先生、自脈に戻っています。測定しましょうか?

ビリッと電気が流れた感じがして、筋肉がピクピク反応した。

先:筋肉がピクピクしている。もっと下げて。
助2:先生、細動を起こさせてしまいました。どうしましょう!
先:ここで細動発生か。

手術室がシーンと静まり返る。

先:ここでDCかけて、さっき奇跡的にうまくいったのが抜けたら嫌だなぁ。よし、さっきのいきちが良かったことを信じて、ここで固定する。
(DCとは電気ショック。体が飛び上がるほどの衝撃なので、リードも吹き飛ぶ可能性がある)


先:スクリューします。
助1:先生、そのくらいで大丈夫です。やり過ぎると貫通します。
先:これで刺さっているか?
助1:もし逆回転して抜けずに壁が動けば固定されたかわかります。
先:逆回転。おっ、固定できたなぁ。

さて、細動が起きていて測定できない。
まずはリードを新ペースメーカーに接続しよう。

先:ここで失敗したら最初からになるのかぁ。手が震えるなぁ。
助2:もうメインイベントは終わっているから大丈夫ですよ。
先:私には、これからがメインイベントなんだけど。

私は口の中まで乾燥して、
話そうとしてもベロが張り付いて動きにくい。
長時間なのでオムツしてきたが
尿意も感じさせない極度の乾燥。
先生には痛いとかしか伝えられなかった。

リードをペースメーカーにうまく接続し、
余長を2回転巻きにして丸め込み、
カプセルの嵌め込む準備ができた。
ここで旧のペースメーカーを切り離します。
こいつも、最後に大きな仕事をしてくれた。では、さよなら。

(ブチ)切る音が響きました。

新しいペースメーカーは一回り大きく、ソケットに入りません。一部を広げ、ソケットに入れました。

痛みを感じてきました。
羽の部分が入りづらく、押し込まれたからです。
もう縫うのだけど、少しだけ麻酔を追加してくれました。私は、もうぐったりです。

長い縫い時間も終わり、ほぼ終わったと思いましたが、先生はプチゅっと血がにじむ部分を見つけ、ここも縫うかと100点を狙いにいきます。まさに、とれる得点はすべて取りに行く。こういう受験姿勢が必要なんだと感じました。


手術直後に写真を何枚か撮ります。
その間、細動がサイナスに戻っていました。
もしかしたら、新ペースメーカーには細動を押さえ込むプログラムが入っていて、ペーシングを調整するアルゴリズムが入っている。それが効いたのかも。

そして、心房のいきちを確認。

助2:先生、9あります。
先:そんなにあるの。ベストな位置に固定できたなぁ。


こうして、手術を終え病室に車イスで戻りました。
21時頃かと思います。
お腹がすいていた私は、夕食を一気に食べ終え、その時刻は21時20分くらいでした。

そのまま、体が痛いのと疲れていたので、家族等の関係者にのみ連絡入れて、すぐに深く眠ったのでした。
-------
記録ここまで(一部うろ覚え)

何回も手術している私ですが、
そのなかでも3番目に長い手術時間になりました。
20時間超えの手術時は先生が2人で交代するが、
今回は1人。先生、お疲れさま。ありがとう。
そして、取り替えられてしまった旧ペースメーカーさん、脈を最期にもう一度生じさせ、心臓を動かしてくれてありがとう。
前回書いたように、心室リードを固定するスクリューと同時タイミングで脈が止まったとき、私は自分が死んだと思った。心電図が停止した音は恐怖だった。娘よ、さようならと言っていた。

でも、結果は最高の手術だった。
QRS波が自脈204ms、旧ペースメーカーで205ms
それが、新ペースメーカーでは150msになった。
50msも短縮でき、
最高の結果です。
(QRS 波の幅の正常値は
60 ≦ QRS < 100 ms)


すべてが順調と思っていた。
手術から二日後までは…、、(更に続く)


読んで下さいましてありがとう。
以下のバナークリックで、関連のブログ一覧リストに飛べます。
にほんブログ村 受験ブログ 中学受験 2020年度(本人・親)へにほんブログ村 受験ブログ 中学受験(関西有名塾)へ にほんブログ村 英語ブログ 親子英語へ 

※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 

< 2024年04>
S M T W T F S
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
過去記事
アクセスカウンタ